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Black Box Diaries 
サポーターズ・コミュニティ

​映画Black Box Diaries サポーターズ・コミュニティー

一人の性暴力被害者の女性がいます。彼女は実名を出して被害を訴えることを選びました。伊藤詩織さんです。

その結果、多くの思いもかけない状況が生まれました。彼女の勇気に、日本のみならず、様々な国の女性たちから寄せられた共感の声。一方でSNSなどを用いた誹謗中傷、嵐のようなバッシング。一時は彼女が日本に住むことが危険な状態にもなりました。また、加害者の逮捕が直前になって取りやめになるという奇怪な事態も起こりました。それでも諦めることなく闘い続けました。裁判は、レイプそのものについては、訴えが認められましたが、レイプドラッグについては、逆に伊藤さんが名誉棄損で賠償金を課されるという結果となりました。

こうした、経過の中で、彼女自身が生き抜いてきたありのままを伝えようとするのが、この映画です。

この映画の中で、彼女は「あるべき被害者像」ではなく、生身の被害者としての自分も伝えたいという思いもあり、自ら監督として制作にかかわってきました。

私たちは、この映画が多くの女性に対して、特に性暴力被害に苦しむ女性にとって、「諦めないで」という大きなメッセージになり、日本の性暴力を取り巻く状況を変える力になると考えています。多くの人々にぜひ、見てほしい作品だと思います。

既に、この映画は多くの国で上映され、2025年度アカデミー賞の長編ドキュメンタリー部門に日本人監督として初めてノミネート、さらに英国アカデミー賞では日本人ドキュメンタリー監督として59年ぶりのノミネートをされました。また放送界のピューリッツァー賞と呼ばれるピーボディー賞も受賞するなど高い評価を得ています。しかし、日本では、本人の許諾を得ない映像があるなどの問題が指摘され、上映が実現していませんでした。この度、同意を取るべきはとり、または削除するなど一部修正して日本公開版が完成したと発表され、上映に向けた準備がなされています。私たちも日本各地で上映に向け、支える取り組みを行いたいと思います。

2025.12.9

Supporter's  Voices

レイプドラッグの被害は広く蔓延しているにも関わらず、客観的な証拠がないため、多くの被害者が泣き寝入りをせざるを得ない状況にあります。こうした中で、その被害の現実を可視化したこの映像は、まさに奇跡的なチャンスをとらえたといっても過言ではないと思います。

長井チヱ子(医師)

時の内閣総理大臣安倍晋三氏の『総理』という本を出版したばかりのジャーナリストが、性暴力の加害者。そして、用意されていた逮捕状に、執行直前で「待った」をかけたのが、就任から間もない警視庁トップでした。そんな権力者らの加担が、二次被害、三次被害をもたらした性暴力被害事件の記録です。いまの日本でこそ、広く上映して欲しいと思います。

高木澄子(元SARC支援員)

今から34年前、セクハラという言葉もない時に、全国の女性たちに3万通の性的嫌がらせについてのアンケートを送り6500通の回答を得て書籍にした女性グループの一人です。

その回答にはセクハラ・痴漢・レイプに関する体験を語った痛恨の文がかなりの数ありました。

その後、セクハラを禁止する法律はやっとできましたが、レイプは手つかずのままでした。それを社会的にオープンにして裁判で勝利した伊藤詩織さんの存在はどれほど女性たちへの励ましになったでしょう。誰にも言えず一人で悩み、闇の中にいる女性たちに届けたい光明です。

荻原みどり

元「働くことと性差別を考える三多摩の会」メンバー

私が《性による仕事差別》を6人の仲間と共に闘ってから、驚くほどの月日が流れた。

1986年の判決は「男女差別は明かに憲法の精神に反する」としながらも、「民法上の公の秩序」を判断の基準とし、「一般に行われてきた当時の公の秩序に著しく反するとは言えない」と、部分的な勝利で終わった。その後も「男女差別=男尊女卑」は公の秩序として憲法に違反し続け、あらゆる場面でまかり通っている。

詩織さんが性被害の当事者として自らの内面に向き合い女性の尊厳を取り戻そうとする試みは、この映像という手法によってより多くの女たちに共感と連帯を届けられると思う。その流れが性差別に異議を唱え性暴力を許さないことこそが「公の秩序」であるという社会につながってほしいと心から思う。

m.sasaki

Upcoming Shows
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会場:T・ジョイPRINCE品川 (東京都)

上映後舞台挨拶 登壇(予定):伊藤詩織監督/エリック・ニアリ(プロデューサー)/ハナ・アクヴィリン(プロデューサー)

・2025/12/12(金)11:35/18:45
・2025/12/13(土)16:00/18:45
・2025/12/14(日)11:00/13:45

12月15日〜通常公開 詳しい情報は映画ホームページへ

​予告編

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